methinks

ツイッターの140字では書き切れないけど、フェイスブックに直接投稿するような性質のものでもないやつ。

「将来の夢: ○○○○」

「将来の夢は?」

 

小さい頃から、この質問に困ってきた。

だって、【将来の夢=将来の職業】っていう構図が固まっちゃってるから。

「仕事なんか別にしたくない。特に就きたい職業もない」。これが少年の本音だった。

 

学校と家だけの狭いコミュニティーで生活する子ども時代。働く自分を現実的将来像として描くことなんかできない。それでも、こんなこといちいち説明するのも面倒くさい。だから、小学生の頃は、いつも"偽りの答え"を用意してた。

 

「将来の夢: 大工」

 

もちろん、大工になんか (別に大工を悪く言ってるわけじゃない) なりたいとは思ってなかった。じゃあ何でそんな風に答えてたのか。それは、よく遊んでた友達が大工になりたいって言ってたから。彼から将来の夢を拝借したのだ。

「将来の夢: 特になし」なんて書いたら、寂しい小学生だと思われそうじゃん。だから子どもながらに世間体を気にして、"夢のコピペ"をしてたというわけ。何ともまあ、主体性のない児童だこと……。

 

 就活中の今でこそ、おもしろそうだなあと思える職業は見つけられたけれど、それはあくまで「進路」であって、「夢」ではないのかもしれない (まだ進路すら掴めてないが……)。やっぱり【将来の"夢"=将来の"職業"】っていう固定イメージには違和感がある。

っていうことを踏まえて、いまの自分が考える将来の夢は何だろうかと思案する。うーん……。。。一つだけ頭に思い浮かんだ。

 

「将来の夢: 実家のシェアハウス化」

 

うちの実家は、某県にある2階建ての一軒家。俺は都内で一人暮らし。弟も寮にいるから、いまは、ほぼ父母二人だけで住んでいる。そしてこの両親、たぶん俺が40代半ばになる頃か、下手したら30代のうちにいなくなっちゃう。自分と同世代の人の親よりも一回りくらい歳食ってるから。そんなこんなで、早めに親の死を迎える気がしている。

 

ここで問題になるのが、住人のいなくなった実家をどうするかということ。俺も弟も、Uターンとかは考えてない。けれど、たぶん俺たちでこの一軒家を相続することになるんだろう。誰もいない家にも固定資産税はかかる。住んでもない家のために毎年何十万も払うのは、気が乗らない。かといって解体してしまうのも、思い出や自分の"根っこ"をなくしてしまうようで気が引ける。

 

そこで考えたのが、シェアハウス化計画。

割と広めの家だから、多少リフォームすればリノベ物件のシェアハウスとして運用できそうかなぁと。そしたら固定資産税の分だけでも家賃収入が得られるだろうし、実存としての「実家」は保存される…と。

 

まあ夢というほどのことではないかもしれないけど、実現できたらおもしろそう。そんなことを考えながらも、とりあえずいまは"夢"よりも"進路"の確保に必死な就活生です。